「長靴の中に汗の水たまりができてしまう」。東京消防庁神田消防署消防司令補の瀬戸慎太郎さん(35)は消火活動での発汗量のすさまじさを語る。しかし、瀬戸さんをはじめ多くの消防隊員は勤務中、熱中症になることを防ぐ程度の必要最小限の水分しか摂取しないことが多かったという。現場でトイレに行きにくいからだ。 活動中には、黒いすすや泥、水などさまざまな汚れが防火服や長靴にべったりと付く。現場近くでトイレを借りれば、便器や床などを汚してしまう。瀬戸さんもかつて、付近のコンビニでやむにやまれずトイレを借り、すすだらけの長靴で足跡を付けるなどして汚れを残してしまったことが何度かあったという。 その都度靴を履き替えて再訪し、謝罪して清掃を申し出た。店側からは「大丈夫ですよ」と逆に気遣う声をもらうこともあったが、「申し訳なかった」という気持ちはぬぐえなかった。このため、出動時には署に帰るまでトイレを我慢してしまう
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