はじめに JCKBSE 2012で座長をさせてもらった最初の発表で,最初の質疑がよく聞き取れなかったとはいえ,大要は「mutation testingによって,どんなメリットがあるのか」だったと思います.いわば「そもそも論」です. 私自身も,きっかけは思い出せないものの,mutation testingという手法を知ったのは,今年になってからです. 実は,今回の予稿集の中に,発表を直接聞いたのと別で,mutation testingを取り上げた論文が入っており,そちらに,mutation testingの「そもそも論」が分かりやすく書かれていました.本エントリで自分なりに解説してみます. 先に,参考にしたものを 発表・質疑を聞かせてもらったのは,次の文献です. M. Papadakis and N. Malevris: Killing mutants effectively - a sea