父親が突然亡くなり、「手続きの嵐」に襲われたテレビプロデューサーの鎮目博道さん。特に大変だったのは、相続関連の「めんどくさ地獄の底なし沼」だった。 実家を売却し、父親の預金も無事に母の口座に移した鎮目さんの前に立ちはだかった最後の関門は「よく分からない土地の数々」。 土地というと、ひと財産のような感じがするが、そこは処分もままならない「負動産」だった。ただただめんどうくさい手続きをこなすしかなかったという。(以下、鎮目さん) ●4000平米の土地、だけど持分は9分の1… 実は私の祖父がその父親から相続した「田畑」が山梨県に10筆ほどあって、祖父は9人兄弟の末っ子だったらしく「10筆とも持分9分の1」のその土地を父が相続していた。広さを合計すると4000平方メートルほどあるのだが、何せ9分の8は別の人の所有になるから、処分もままならない。 さて、この土地を相続しなければならないのだが、「登録