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2012年6月29日のブックマーク (3件)

  • “クソみたいな社会を変えたい!”高校生テロリストの凄春『アジアの純真』

    マスタードガスを手に入れた少女(韓英恵)と少年(笠井しげ)は、 世界を敵に回した戦争を始める。 (C)2009 PURE ASIAN PROJECT 見て見ぬふりをする、全ての人間へ宣戦布告する。常識や一般論を振りかざして、今の社会を生み出した大人たちへ宣戦布告する。そしてバッシングを恐れ、世間におもねろうとする自分自身へ宣戦布告する。片嶋一貴監督の『アジアの純真』は第二次世界大戦中に旧日軍が製造したマスタードガスを手に入れ、世界を相手に戦いを挑む高校生テロリストたちの物語だ。彼らテロリストたちの合い言葉は「世界を変えたい」。クソみたいな社会を変えようと、彼らは毒ガス入りのガラス瓶をカバンに詰め込み、行動を起こす。フィクションの物語だが、テロリストたちの標的があまりにも不謹慎なことから物議を醸している。ロッテルダム映画祭で賛否を呼び、国内の映画祭からは出品を断られ、都内の映画館からも公開

    “クソみたいな社会を変えたい!”高校生テロリストの凄春『アジアの純真』
  • 連合赤軍がうらやましい。とても屈折した言い方だけど。

    1956年生まれ。テレビディレクター、映画監督、作家。ドキュメンタリー映画『A』『A2』で大きな評価を受ける。著書に『東京番外地』など多数。 森達也 リアル共同幻想論 テレビディレクター、映画監督、作家として活躍中の森達也氏による社会派コラム。社会問題から時事テーマまで、独自の視点で鋭く斬る! バックナンバー一覧 あなたは連合赤軍の事件を知っているか? 5月13日、連合赤軍事件をテーマにしたシンポジウム『浅間山荘から40年 当事者が語る連合赤軍』に参加した。 事件からは今年でちょうど40年。なぜこのような凄惨な事件が起きたのか、この事件によって社会の何が変わったのか、そして何を教訓にすべきなのか、そんなことをテーマにして、5時間という長丁場のディスカッションが行われた。 ……とここまでを書いてから、連合赤軍や彼らが起こした事件についてこの連載の読者は、どの程度の情報を共有しているのだろうか

    連合赤軍がうらやましい。とても屈折した言い方だけど。
    ohnosakiko
    ohnosakiko 2012/06/29
    >中枢の意志を過剰に忖度する周辺。そして周辺の意志を過剰に忖度する中枢。互いに忖度し合いながら集団は暴走
  • 第59回日本病跡学会総会(東京藝術大学にて)に参加して

    知らない人がこの学会のプログラムを見たら、一体どう思うだろう。「病跡」というからには病の痕跡を研究する学会なのだろうと想像はできるだろうがそれでも当惑するであろう。中島敦の『山月記』やドストエフスキーの『カマラゾフの兄弟』や『白痴』や金子みすゞ、「文学の創作にみる、夢体験と病理体験のはざま」(新宮一成氏、岡田彩希子氏)など文学作品とその作者との関係を探る研究発表や、青木繁の恋人であった画家、福田たね(松田真理子氏)や草間彌生などの芸術家の病跡に迫ろうとする研究(野島直子氏)は想像できるかもしれない。また小津安二郎と溝口健二の精神の特徴と彼らの演出方法を対比させたり(小林陵氏)、「ジョニーは戦場にいった」をラカン理論を援用して「論理的時間」と「倫理的行為」とで説明するため(塩飽耕規氏)など映画作品を病跡の説明の題材としたりすることも理解できるであろう。 しかし、能の『自然居士』をソフォクレス

    第59回日本病跡学会総会(東京藝術大学にて)に参加して