企業が採用活動において就職試験を実施する目的は、もちろん企業が求める人材を獲得するためである。企業が求める力を持っているかを判断するために、面接やグループディスカッション、そして今回のテーマである筆記試験を実施するのである。 では、筆記試験では何を測定しているのであろうか。それは面接では分かりにくい能力、例えば基礎能力(言語的理解など)や一般常識(時事など)、そして性格を測定しているのだ。筆記試験の結果は内定後も保存され、配属を決めるデータにもなる。また、入社後の活躍を経年分析し、採用時にチェックすべき項目を見極めている。なお、筆記試験には、面接可能人数に絞る役割もある。いずれにしても志望企業が筆記試験を課す限り、筆記試験を突破しなければ内定を得ることはできない。 次に筆記試験の実施方法は、一昔前までは筆記試験の会場を借り切って、問題用紙や検査用紙を配布して受験させる形式だった。しかし近年