筆者はシステム開発において(特に開発初期の段階では)何よりもリズムを意識しています。PDS(Plan・Do・See)サイクルを頭の中でイメージしながらプロトタイピングを行うことで、プロジェクトにリズムが発生します。実装フェーズで追加されるメンバーも、このリズムに乗ってプロジェクトにスムーズに参加していくことができるようになります。メンバーの顔が曇っているプロジェクトには、大抵リズムが存在していない(だらっと出社して、実装してだらっと帰る)ことが多いと思いませんか。 今回は、PDSサイクルでアジャイルプロトタイピングを行う方法を解説します。 プロジェクトの概要 今回取り上げる仮想プロジェクトの顧客はビデオレンタルショップです。ビデオレンタルショップは会員向けサービスとして、レンタルビデオの検索、予約、ある商品についてのレビューの作成とその閲覧機能を持ったポータルサイトを構築したいと考えていま