静止画が動いて見える「エニグマ錯視」の原因は 2008年12月 1日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Brandon Keim Isia Leviantの美術作品『Enigma』(謎) Image: Michael Bach 静止画が動いて見える、というよく知られた目の錯覚は、無意識の急速な眼球運動が原因だとする研究結果が発表された。 マイクロ・サッカードと呼ばれる眼球運動[目が1点を注視する際に行なわれる小さな運動の一種]を抑制したところ、エニグマ錯視――ちらついたり回転しているかのように見える画像――が静止したままに見えたと、被験者らは報告したという。 [エニグマ錯視とは、上に掲げた1981年の美術作品『The Enigma』の中心部に視線を固定すると、色の部分にちらつきや回転運動が見えるという現象] マイクロ・サッカードがどのように視覚に影響を与えている
この文章を読んでいる時,あなたの目は左から右へと小刻みにジャンプし,視線は次々と文中の単語に向けられていく。このように自分の目の動きに注意してみると,本のページや人の顔,風景を見ている時に,目の筋肉が頻繁に収縮していることに気づく。 しかし,サッカードと呼ばれるこのような眼球運動は,目の筋肉が日々行っている激務のごく一部にすぎない。起きている時間の80%は私たちの視線はどこかにとどまっているが,その間も目は常にジャンプしたり細かく揺れ動いたりしている。このような目の小さな動きは見る能力に必要不可欠だ。何かを注視している時にこの目の小さな動きを止めてしまうと,静止したシーンは私たちの視界から消え去ってしまう。 “視線がとどまっている間”の無意識の眼球運動の中で,1回の動きの幅が最も大きいものは「マイクロサッカード」と呼ばれている。ここ50年間,この運動が何か特別な役割を果たしているのかについ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く