「一生モノだから」というのは本当に便利な言葉で、高いものを購入するときにしばしば使う理由ですが、ワタクシもそれを免罪符に清水の舞台から飛び降りる心持ちで買ったのが、このスウェイン・アドニーの名作アタッシェケース「チャーチル」です。 スウェイン・アドニー「チャーチル」/ヴァルカナイズ・ロンドンその名の通り、かの英国首相ウィンストン・チャーチルが愛用していたことから名付けられたちょっと大ぶりなこのモデルは、そんな言い訳に見合うウンチクをたっぷり備えています。 1750年に馬具鞍の専門メーカーとして創業したスウェイン・アドニーのレザーアイテムは、ケンブリッジ近郊にある工房で、250年前から変わらぬ道具と製法、そして英国産のブライドルレザーで作られた完全ハンドメイド。映画『007 ロシアより愛を込めて』でショーン・コネリー演じるジェームズ・ボンドがスパイガジェットを詰め込んでいたのが、同社のアタッ