北海道で起きた地震は、道内の基幹産業の1つ、酪農にも影響を与えています。北海道東部の標茶町では、停電によって長時間、搾乳ができなかった結果、牛が病気になって死ぬ被害が出ています。 現在は停電は解消しましたが、この影響で、乳牛の半数ほどが「乳房炎」という病気になり、7頭が死んだほか、処分せざるをえなくなった乳牛が複数いるということです。 牧場の経営者は「弱っている牛も多く、今後どれだけ被害が広がるかわからないですが、家族や従業員のためにもできるだけ牛を守って立て直していきたい」と話していました。 また、標茶町農業協同組合によりますと、停電で冷却できず、破棄せざるをえなかった生乳は、少なくとも1500トンに上るとみられていますが、被害の詳しい状況はわかっていないということです。