栃木県警の警察官が昨年11~12月、宇都宮市で自動車のひき逃げ事故を2件起こしていたことが捜査関係者への取材で判明した。ともに職務外だった。1件にかかわった警察官は既に道路交通法違反容疑などで書類送検されており、もう1件は捜査中という。県警は事故や処分について公表していない。 捜査関係者によると、昨年11月20日、宇都宮市で乗用車を運転していた巡査が前を走っていた軽乗用車に衝突。運転手にけがをさせたが、巡査は救護措置などをとらず、立ち去った。 県警は巡査を自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の両容疑で書類送検。昨年12月19日付で巡査を戒告の懲戒処分にした。宇都宮地検は1月25日、巡査を起訴した。県警監察課は「公表の基準に達していない」とし、「ひき逃げ事案があったことは事実だが、詳細については差し控える」とコメントしている。