年末の十二月十九日に、理化学研究所の検証実験チームが、小保方晴子氏らの論文の手順ではSTAP細胞を再現することができなかったとの報告を発表し、同時に小保方氏が辞表を提出していたことも明らかにした。一週間後の二十六日には、理研の調査委員会が、STAP細胞問題に関してES細胞の混入の可能性が高いという調査報告結果を発表した。ほとんどのメディアでは、これで、STAP細胞問題は事実上決着した、という論調になったが、中には、強引に小保方氏を擁護しようとするものもあった。その最たるものが、二十七日に共同通信が配信した、「【STAP問題】厳しい目、寛容さを失う社会を象徴か」という記事である。あまりにも見当な外れな擁護論だということで、ネットでも大きな話題になった。 この記事は、教育評論家の尾木直樹氏、作家の雨宮処凛氏、文芸評論家(?)の山崎行太郎氏の三人のコメントを合わせたものになっている。いかにもST