札幌市北区の50歳代の母親が、長女(21)を小学校6年生から19歳まで約8年間にわたって自宅で「軟禁」していたことがわかった。 長女は2006年に保護されたが、長期間、自宅から出なかった影響から精神的な障害があり、当時は自力で動けず、会話などが十分にできない状態だったという。長女は06年12月から知的障害者更生施設に入所。現在は日常会話ができる程度には回復しているという。 母親は統合失調症と診断され、現在も医療保護入院中。同市によると、長女は市内の小中学校に在籍していたが、小6から中3までの間、計3日間しか登校していないのに、市は実態調査などを行っていなかった。 同市によると、母親は「学校や夫が娘に危害を加える」と思い込み、自宅から出ることを禁じていたという。長女は母親と父親の3人暮らしで、小3の頃から、母親に登校途中に連れ戻されるようになり、小4、5は年間50日程度しか登校しなかった。担