[初出:久谷女子便り第7号 特集「WEB女子と<偏愛>」] ※最後までお読みいただけます あの頃、人生の大半は「さだまさし」だった。(以下「まっさん」) 中学生から大学生にかけての、思春期から青年期と言われる、ただでさえ多感な時期。その時のゆらゆら揺れる心を支え、知的好奇心の元になっていたのは、まちがいなく銀縁メガネをかけた、ほっそりとした青年のあの人だった。 今のまっさんしか知らない方には意外だろうが、当時の彼は繊細さと知性を感じさせる風貌で、私のメガネ男子好きは間違いなくここが原点となっている。 そんな一途に偏愛していた時代の思い出話を少々書かせていただく。 初めて買ったLPは、ソロ3作目の「私歌集(あんそろじい)」。お年玉で、新潟駅前の石丸電気で買った。家にはレコードプレイヤーもないからすぐには聴けないのに、手元にあるだけでただ嬉しかった。でも曲が聴けるのはラジオやごくたまにテレビに
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