突然だが、わたしが大学生の時に書いたカツカレーに関する文章を読んでほしい。→「吉野鶏とカツカレーのはなし」 この文章を書いたのは今から三年以上前のことだが、わたしがカツカレーの存在を意識するようになったのはそこから五ヶ月ほど後に起きた、かの「三千五百円のカツカレー」が話題になった時のことだ。この時に「そういえばわたしはカツカレーというものを実際に見たことがないし、食べたこともないぞ」と気づいたのだった。カツもカレーも食べたことがある。しかしカツとカレーの合わさったカツカレーは食べたことがなかった。わたしの周りの人たちは当時「このニュースのせいでカツカレー食べたい」「カツカレーはうまい」「カツカレー食べたい」とうわごとのようにTwitterで一斉に発言をし、Instagramでは連日カツカレーを食べたという写真付きの報告がなされていた。 わたしは愕然とした。カツカレーってそんなにもポピュラー