仕事をやめて人生を買い直した男の話をしよう 人生を買い直す。 人生の次のステージに行く。 ステージが変わる。 自分が自分の人生の所有者になる。 所有権を誰かに与えない。 この言葉が頭をよぎったのは、 そうもう4年ほど前になります。 それまでは仕事人間だったその男は 仕事に生きがいを感じ、そして忙しいそんな生活の中でも幸せを感じていました。 自分の人生の有限さや自分が自分の人生の所有者に果たしてなっているか? そんなことも考えずに。 ちょうど4年前にそんな男にも転機が訪れます。 最愛の母の死。 火葬された後に拾った骨の軽さと美しさ、 そして形あった肉親の姿がもはや骨と灰になったという虚無感。 命ってなんだろう? 家族ってなんだろう? 自分にもいずれやってくる死というものはいつ来るのだろう? ここで男はいくつものクエスチョンマークが頭に過ぎりました。 ということで駆け足で生きてきた人生にようや