味や香りを添加したタバコが多い。つい最近は、チョコレート味やココナッツ味の人気ブランドが販売終了になるかどうか、ネットで話題になったりもしている。ただ、これらの香料には発がん性のある物質も含まれる危険性があり、タバコの研究では長くその悪影響が警告されてきた。 メンソールでスッとするわけ タバコに添加される物質で有名なのは、やはりメンソールだろう。最初にメンソール・タバコが作られたのは、米国のオハイオで1925年のことだった。 製法は、1ポンド(約453.6グラム)の紙巻きタバコに、メンソール(Menthol、C10H20O)2.7グラム、カシア油(桂皮油、Cassia Oil)2ミリリットル、アルコール10ミリリットルを加えて作る。このタバコを吸った場合、スッと爽やかに口や喉を刺激させるのが目的だった。 その後、1933年にブラウン・アンド・ウィリアムソンというタバコ会社が、メンソール・シ