さまざまなプロフェッショナルの考え方・つくられ方を、その人の本棚、読書遍歴、本に対する考え方などからひもといていくインタビュー。ゲストは、ロマンポルシェのディレイ担当、ソロパンクユニット「プンクボイ」で活動中のミュージシャン、ロマン優光さん。今回は読書体験のルーツを伺いました。 「寮の部屋でカセットを聴きながら本を読んで過ごす。そんな休日の過ごし方でした」 ―― 著書『日本人の99.9%はバカ』の中でもご自身の好きな本について触れていましたが、いろんなタイプの本を読んでらっしゃいますよね。その嗜好は子供の頃から育まれていったものなんでしょうか。 ロマン優光(以下、ロマン) 父が読書家、乱読家で大量に本を持っている人だったんです。小学4年生くらいから大人が読むような本を自分も読み始めて。星新一、江戸川乱歩が入口で、あとは太宰治、筒井康隆を好んで読んでました。小学校はそんな感じで、中学は他県の