日本の完全失業率は、他国と比べると低めに出る? 総務省 労働力調査に関するQ&Aをみると、日本の完全失業率の計算方法は、国際的な基準に沿ったものであることを繰り返し強調している。 日本の労働力調査は,アメリカと同様に,ILOの国際基準に準拠して行われています。日本でもアメリカでも,完全失業者の定義は,(1)「仕事を持たず」,(2)「現に就業が可能で」,(3)「仕事を探していた」者となっており,相互比較は可能です。ただし,各国の就業事情に合わせて,完全失業者の細かい定義には若干の違いがあります。例えば,日本では,過去1週間以内に仕事を探す活動や事業を始める準備をしていた者のほか,過去の求職活動の結果を待っていた者も含めて「仕事を探していた」者と定義していますが,アメリカでは,過去4週間以内に仕事を探していた者のみとしており,一概にどちらの失業率が低め又は高めに出るというような傾向はありませ