ブックマーク / hiroyukikojima.hatenablog.com (7)

  • 数学は遠きにありて想うもの - hiroyukikojima’s blog

    実は、また、数学者たちと鼎談をすることになり、そのお題のために、リーマン面・層・コホモロジー群・スキームの勉強を再開した。 リーマン面というのは、ごく小さい部分だけを局所的に見ると「複素平面」と同一視できるような空間のこと。逆に言うと、複素平面の原点付近の円をたくさん貼り合わせて作り出せる空間のことだ。例えば、リーマン球面は、二枚の円をお椀のように丸めて反対向きにはめ込んで球形にしたリーマン面の一種である。ドーナツ型(トーラス)も円を湿布薬のようにぺたぺたと貼っていけば作れるからリーマン面だ。 リーマン面・コホモロジー群は、小木曽啓示『代数曲線論』朝倉書店で勉強している。このは以前にも、続・続・堀川先生とキングクリムゾンの頃 - hiroyukikojimaの日記のエントリーで紹介したが、もう一度最初から読み直した。ちなみにこのは、「代数曲線」と題するより、「リーマン面」と題するべき

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    okemos 2016/05/23
  • 宇沢先生の最新にして最後の著作が刊行されました! - hiroyukikojima’s blog

    宇沢弘文先生の最新にして最後の著作が刊行された。それは、『宇沢弘文の経済学 社会的共通資の論理』日経済新聞出版社だ。これは、これまでのから既出の原稿を寄せ集めて再編集されたものではない。多少の条件付きではあるが、正真正銘の新著である。ちなみに、ぼくが解説を書いているので、その点からも是非、手にとって欲しいである。 宇沢弘文の経済学 社会的共通資の論理 作者: 宇沢弘文出版社/メーカー: 日経済新聞出版社発売日: 2015/03/13メディア: 単行この商品を含むブログ (4件) を見るこのは、2005年3月に、先生が長年顧問をされていた日政策投資銀行・設備投資研究所の設立40周年を記念して、私家版として刊行された原稿を編集・改題したもの。だから、誰の目にも触れたことのない新著ということではないが、ごく少数の関係者だけが読むことのできた秘蔵の原稿という意味では、貴重な掘り起

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    okemos 2015/03/16
  • 『不思議の国のアリス』は数学的? - hiroyukikojima’s blog

    ぼくは、小説ジャンルの中では推理小説が一番好きだ。 しかし、最近は、ほとんど新しい推理小説を読まなくなってしまった。それは、多くの売れている推理小説が、古典的なトリックの焼き直しに今風の物語やキャラクターを貼り付けただけのものだからだ。こういう作品が、新しい若い読者を獲得するのには異論はないが、自分で読むのは時間の無駄に思えるので、手を出さない。最近の作家でも、乙一(おついち)の推理小説だけは例外で、何冊読んでもみごとに騙されるので、ほとんどの作品を読破している。 そんな中、珍しく手を出したのが、小林泰三『アリス殺し』東京創元社だ。これを購入したのは、最寄りの駅近くの書店で何段もの面置きでプッシュされていたからであり、その上、ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』をモチーフにしている、とポップに書いてあったからだ。 アリス殺し (創元クライム・クラブ) 作者: 小林泰三出版社/メーカー:

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    okemos 2014/10/30
  • 古風な経済学の講義から脱出するために - hiroyukikojima’s blog

    YUIの武道館ライブの夢うつつから、まだ醒めない小島でござんす。あれは月曜日のことだったが、そのあと、自分が講義で何をしゃべったかの記憶がなく、(講義の半分くらいの時間を使って、YUIがどんなに好きかを力説していた記憶と学生の冷ややかな視線の感触はぼんやりとある)。ようやく意識を取り戻したのは、(美人) 編集者とサシで飲んだ金曜日のことだった。美人への二日酔いから醒めるには、迎え酒ならぬ、迎え美人、とこれに限る。その(美人)編集者に教えてもらったCREAのヤングさんのブログがめっちゃおもしろいので、リンクをはっておく→http://ameblo.jp/creblo/theme-10006742211.html。(ちなみに彼女自身はCREAの出版社とは無関係)。 YUIに夢うつつと言いつつも、朦朧とした状態ながら、いつのまにか、テイラー・スィフトの武道館ライブのチケットを入手している自分が怖

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    okemos 2010/11/08
  • 経済学はどこへ向かうのか(Our Time is Here) - hiroyukikojima’s blog

    先々週の朝日新聞夕刊に「菅政権 壮大な社会実験」という論説を寄稿したら、先週(7月2日)の朝日新聞朝刊の社説で、「経済学は物理学でいえばニュートンよりだいぶ前の段階」というところを引用していただいた。ぼくのこの表現は職業上の謙遜でも文学的レトリックでもなく、ぼくの当の実感だ。経済学を15年しか研究していないぼくがこんなことをいうと、超ベテランの経済学者に叱られてしまうかもしれないが、もしも職業的体面からでなく気で経済学が物理学に追いついていると思っている経済学者がいるならちょっと驚いてしまう。そういう経済学者は、きっと、物理学を数学的にしか理解していないか、あるいは、「現実へのフィット」というのをものすごくゆるく捉えているのだと思う。もちろん、「ニュートン以前」というのは揶揄ではない。むしろ、少し底上げ気味であるとさえ思う。ニュートン以前にだって、ガリレオやケプラーなど宇宙の法則を解き

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    okemos 2010/07/08
  • バブルがはじけると激しい不況になるのはなぜか - hiroyukikojima’s blog

    田中秀臣さんのブログによると、「小島寛之さんだっていま総叩きの刑wですが、実物はふつうのおっさんですよ」ということだが、総叩きだったのか、知らなかった・・・。で、ちょっと検索をかけてみたんだけど、「総」というほど国内的にアグリゲイトされた量でもなさそうだし、笑い、しかも普段ぼくが参照してないブログみたいだったので、スルーすることにした。いうまでもないが、もちろんそれらのブログは、たくさんの人にとってすごく有益で面白いものであるに違いないのだろう。でも、残念ながらぼく個人には有益なものではなさそうなのでぼくは読んでない。にしても、確かに田中さんには一度お会いしているので、「ふつうのおっさん」というのは、その通りだし、ここで「アイドル狂いのエロオヤジ」とか書かれないでよかった。(ほんとはそう書かれるのをちょっと期待してたりして)。経済系のブログでは、何人かの人は、政治的プロパガンダやジャーナリ

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    okemos 2008/12/26
    俺の理解が浅いからなのだろうけど、小島先生の紹介からだと小野先生の不況の理論がケインズの流動性選考とどう違うのか理解できない。それともこれは合理的均衡の下でのケインズの語りなおしのパターン?
  • グッバイ・ケインズ - hiroyukikojima’s blog

    今、次に出るの初校を終えたところだ。 たぶん、8月頃に刊行されると思う。それは、ネットマガジンwired visionにブログ連載したhttp://wiredvision.jp/blog/kojima/をまとめるなのだけれど、編集者のアイデアで、連載の中からケインズに関係したものだけをピックアップして再編集することになった。 このブログに書いたケインズの『一般理論』に関する論考は、既に『数学で考える』青土社 数学で考える 作者: 小島寛之出版社/メーカー: 青土社発売日: 2007/09/01メディア: 単行購入: 9人 クリック: 153回この商品を含むブログ (20件) を見るに収録してしまっているので、そこで論じたことを、もっとことばだけで論じ直した。さらには、そこではほとんど触れなかった金融部門でのケインズの貨幣に関する考え方、つまり流動性選好、についても加筆した。そうしたら

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    okemos 2008/06/18
    最近のマクロでのケインズの扱いはどうなの?論文や院の教科書にはケインズモデルは出てこないけど、学部はマンキューでも平気でケインジアンクロスとか出てくるし、金融政策の現場ではいまだにIS-LMだと聞いたけど。
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