ブックマーク / rootport.hateblo.jp (13)

  • ネットで見かけるよくある誤解 - デマこい!

    進化心理学は既存の文系学問の枠組みをぶっ壊すものだったので、様々な方面から批判を受けた。当然である。「イデオロギーが……ウフフ」とか「○○主義が……オホホ」とか語り合っているインテリ集団に、「生殖だーッ!」と叫びながら半裸で飛び込んできた蛮族集団。それが進化心理学者だった。(※彼らは「進化論」と書かれた棍棒を振り回していた) 進化心理学に浴びせられた批判には的外れなものも多く、なかには「自然主義の誤謬(ごびゅう)」のように大層な名前をつけられたものまである。で、この自然主義的誤謬の説明を読みながら、私は「あー、あるある!」と首肯した。インターネットでよくある誤解やカン違いそのものなのだ。 なので、ネットで見かけるよくある誤解を4つほどまとめたい。 ・自然主義の誤謬 ・平均値の誤謬 ・過程と目的の混同 ・遺伝子決定論という誤解 この記事では、以上の間違いを取り上げる。 ■自然主義の誤謬(ごび

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    okemos 2016/06/12
  • 日本共産党の資金源と、彼らを潰す方法。 - デマこい!

    知人の公認会計士に「絶対に面白いぞ」と言われた。 だから、日共産党政治資金収支報告書を読んでみた。 日共産党が企業献金も政党助成金も受け取っていないのは知っていた。「しんぶん赤旗」が重要な収入源なのは有名な話だ。しかし、収支の実態までは知らなかった。 ■2012年政治資金収支報告─しんぶん赤旗 上記の記事によれば、2012年の日共産党の収入は約233億円、支出は235億円、約2億円ほどのマイナスだ。問題は収入の内訳である。「機関紙誌・書籍等」は約204億円、収入のじつに88%を占めている。収入源だけを見れば、日共産党は政党というよりも「新聞屋」といったほうがいい。 機関紙誌・書籍で年間200億円前後の売上高──。 日共産党の「商売」は、ちょっとした地方新聞よりも規模が大きい。しんぶん赤旗の発行部数は約24万部だというが、たとえば神奈川新聞の売上高は約85億円、発行部数は23万部

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    okemos 2014/02/20
  • 汝はヒーローなりや?/『ガッチャマンクラウズ』の宿題 - デマこい!

    物語における「ヒーロー」は、時代や世相に応じて変化を続けてきた。『ガッチャマンクラウズ』に描かれたヒーロー像を、今回は2つの軸から考えてみたい。 1つは「ヒーローが戦うのは社会秩序を守るためか、それとも壊すためか」だ。前者であれば敵は犯罪者──既存の社会では対応できないほどの巨悪──になるし、後者であれば暴君や独裁・圧政が敵に選ばれやすい。 もう1つの軸は「ヒーローは選ばれし者か、それともみんなか」だ。伝統的な英雄物語では、英雄1人に正義を背負わせるシステムになっている。しかし、このシステムには疑いの目が向けられ続けてきた。 GATCHAMAN CROWDS Blu-ray BOX 出版社/メーカー: バップ発売日: 2014/01/22メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (34件) を見る 一言でいえば『ガッチャマンクラウズ』は、社会秩序を守るタイプのヒーローが、秩序の破壊と

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    okemos 2013/10/16
  • 150年前のラノベ作家・ディケンズ/『二都物語』感想 - デマこい!

    長く愛される物語には、理由がある。現生人類が誕生してから20万年、しかし文明が起こってからは数千年しか経っていない。100年前、200年前など、つい昨日のことにすぎない。こんなわずかな期間でヒトの脳が変質するとは考えにくい。ヒトがよろこぶ物語には共通の構造があり、長く愛される物語はその構造を継承しているのだ。 二都物語 (上巻) (新潮文庫) 作者: ディケンズ,中野好夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1967/01/30メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 22回この商品を含むブログ (36件) を見る チャールズ・ディケンズ『二都物語』は、そんな物語の一つだ。初版は1859年刊、じつに150年以上前の小説だ。にもかかわらず、まったく古さを感じない。むしろ「新しさ」に驚かされる。現代のエンタメ小説にも共通する要素が、これでもかと詰め込まれているからだ。 たとえば文章は、

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    okemos 2013/06/30
  • 地球人になろう。 - デマこい!

    都議会選挙を前にして、街のいたるところで演説の声が響く。 「あいつらはあんなにカネをもらっている。許せない!」 「俺たちに票をくれたら、あいつらからカネを奪ってやる!」 ……そんな攻撃的な言葉が飛び交っている。 東京は小国並みの予算を持ち、世界を動かすことができる街だ。その街の代表を目指す人々が、「呪い」を集めて勝とうとしている。がんばってくださいと祝福されるのではなく、あいつらをやっつけてくださいと呪詛を受けて選ばれようとしている。私は日人として恥ずかしい。 民衆はいつでも怒りを積させている。そこに火をつければ大きな力が生まれ、「呪い」と呼びたくなるような社会的なパワーになる。怒りにまかせて誰かを攻撃すれば、一時的にはスッキリするだろう。小難しい政策なんて知らなくても、政治に参加した気になれるだろう。しかし、それでは怒りの根的な原因は解決されない。「呪い」で誰かを滅ぼしても状況は改

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    okemos 2013/06/23
    最初の段落とか何を言ってるのか分からない。後ろの方も、正直もう食傷気味。
  • 読んでないとヤバイ(?)ってレベルの名作SF小説10選 - デマこい!

    こんな記事が話題になっていた: 『アンドロイドは電気羊の夢を見るのか』の意味を解説 http://anond.hatelabo.jp/20130510125852 たしかに、超有名だけど読んでいない作品って意外とたくさんある。 とくにSF小説の場合、誰かに助言を求めてもアドバイザーの“好み”が偏りがちだ。ほんとうは『涼宮ハルヒ』を読みたいはずの人に、円城塔をすすめるという悲劇がおきかねない。「SF」の定義は人によってまちまちで、しかも、その人の年代や読書経験によって「お気に入り作家」が大きく偏る。SF作家は星新一だけではないのだ。 そこで今回の記事では、私の考えるオールタイム・ベストSF小説10作を紹介したい。 それこそ読んでて当然ってレベルの10冊なので、好きな人からしたらふつうすぎるラインナップかも。 【1】『海底二万マイル』ジュール・ヴェルヌ 海底二万里 (創元SF文庫) 作者: ジ

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    okemos 2013/05/12
    #sfjpn
  • 行きたくもない飲み会に行きますか? - デマこい!

    行きたくもない飲み会に行く人がいると知って驚いた。サラリーマンではない、大学生の話だ。誘いを断ったら印象が悪くなるのではないか、次回から誘ってもらえなくなるのではないか……。そんな不安にかられて、気分が乗らないときでも飲み会に参加してしまう:そういう人が少なくないのだという。 私はそんな杞憂を抱いたことがない。ただの一度も、ない。 だから、誘いを断れないという話を聞いてびっくり仰天した。仕事じゃあるまいし、学生の飲み会なんてもっと気楽なものではないか。 とはいえ、ちょっとだけ納得したのも事実だ。こうやって学生のうちから微妙な人間関係の調整に揉まれているうちに、世間にはびこる社畜根性が醸成されていくのだろう。たまたま学生時代の私の周囲にはそういう人がいなかっただけで、世の中的には“誘いを断る”のはとんでもない無礼だと見なされるのかも。でなければ、おじさまたちは「最近の新人社員が飲ミニケーショ

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    okemos 2012/10/06
  • 「東京」という幻想、「地方」というまぼろし - デマこい!

    最近の小学生は、魚が切り身のまま海を泳いでいると信じているらしい。夏目漱石は田んぼを指さして「あの青い草はなんだ?」と友人に訊いたという。都会の人間はジャガイモやカボチャの花を見分けることができず、田舎の人間には地下鉄の乗り方が分からない。私たちは自分の生活の範囲内でしかモノを考えられないようだ。 かくいう私も、人のことを笑えない。 20代になるまで「地方」の存在に無頓着だった。ファスト風土とか国道カルチャーとか呼ばれる世界があることを知らず、生まれ育った多摩地区のような住宅街が、どこまでもどこまでも広がっているのだと信じていた。もちろん旅行や合宿で、田舎を訪ねたことはある。しかし、それはディズニーランドと同じような非日常の経験にすぎず、その土地にも“日常”があるということを(頭では解っていても)どうしても呑み込めなかった。 私が青春を過ごしたのは立川だ。クラスのみんなは、自分たちのことを

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    okemos 2012/09/06
    東京人はこういうストレートな「東京対地方(田舎)」の構造を描くけど、関西人、いや大阪人(俺は尼ですが汗)からするとこの対立構造はもうちょっと複雑。地方じゃない地方意識というか。他の大都市圏もそうでは。
  • 日本の「えらい人」は日経新聞を捨ててSF小説を読んでください - デマこい!

    「この国には何でもある。ただ希望だけがない」と村上龍が看破したのは1998年のことだ(※1)。明治維新から太平洋戦争開戦までの時代、日は欧州の列強諸国を追いかけていた。敗戦からバブルまでの時代、日アメリカの繁栄を追従していた。日人にとって、欧米諸国は目指すべき「未来」であり「希望」だった。ところが80年代に日経済は絶頂を極め、目標地点を通り越してしまった。「希望」にすべき対象を失った。 そしてバブルが崩壊し、現在、世界でも例を見ない少子高齢化社会へと突き進んでいる。日の未来を占うような「実例」が、いまの地球上には存在しない。こうして「何でもあるが希望だけがない」という社会が完成した。日人は、自分たちの力で「未来像」を作らなければいけないのだ。 ところが今の日の「えらい人」には、それができない。 なぜ日の伝統的メーカーは「エラい人のキーワードでモノつくる構造」を早くやめられ

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    okemos 2012/09/06
    #sfjpn
  • 映画『おおかみこどもの雨と雪』の母性信仰/子育ては1人では出来ません - デマこい!

    ※この記事は、書かれた当時のブログ記事の流行にのっとり、意図的に「毒舌」な書き方をしています。苦手な方はお読みいただかないことをおすすめします。 おおかみこどもの雨と雪 (角川文庫) 作者: 細田守出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2012/06/22メディア: 文庫 クリック: 359回この商品を含むブログ (88件) を見る 細田守監督の最新作『おおかみこどもの雨と雪』を観てきた。細田監督はポスト宮崎駿の最有力候補と目されており、『おおかみこども』は『となりのトトロ』と並び称されることが多い。『カリオストロの城』や『ナウシカ』で評価を積み重ねた宮崎駿は、ファミリー向けの映画『トトロ』で名声を確固たるものにした。それと同様に、『デジモン』や『オマツリ男爵』、『時をかける少女』で評価を積み重ねた細田監督が、『おおかみこども』で宮崎駿と同じような経歴をたどる

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    okemos 2012/07/24
  • いかにして『八尺様』は生まれたのか/Web怪談と現代のオカルト - デマこい!

    2ちゃんねるが誕生したのは1999年5月、ノストラダムスの大予言の直前だった。2chはオカルトと共に産声をあげた。現在ではオカルトの表舞台からUFOや国家の陰謀が消えて久しく、代わりにパワースポットや、くねくね・八尺様のような新世代のオカルトが人気を集めている。この10年ほどで奇譚や都市伝説はどのように新陳代謝してきたのだろうか。ネットでよく見かける怪談を時系列に並べてみたら、その変遷と発展の系譜が浮かび上がってきた。 キーワードは4つ: 「物語の複雑化」 「寺社でのお祓いはいつから常識になったのか」 「モンスターモノの完成」 「巻き込まれ型被害者から過失のある被害者へ」 ネットで頻繁にコピペ・拡散されている怪談のことを、ここではWeb怪談と呼びたい。また、各Web怪談の書き込まれた時期については洒落怖まとめサイト(http://syarecowa.moo.jp/)等を参考にした。 ※まと

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    okemos 2012/06/11
  • インプットとアウトプットは別々に!/たとえばアニメしか見ないやつにアニメは作れない - デマこい!

    このところ業が殺人的な忙しさに突入しており、心を病んでしまいそうなので脳内Blu-rayで劇場版ストライクウィッチーズを再生しながら仕事をしている。頭の中でシャーロットの登場するシーンを無限リピートしながら、ひたすら手を動かしている。すでに充分病んでいる。 頭を使わない仕事でよかった! ストパンを初めて見たときは正直、気恥ずかしかった。あの特徴的な服装が恥ずかしくてしかたなかったのだ。説明が必要な人はWikipediaを参照していただきたい。なんだよ「ズボン」って頭おかしいだろjk しかし慣れとは恐ろしいもので、いまでは何の違和感も覚えない。ジェダイの騎士がベージュ色のローブを着るように、あるいは時代劇のSAMURAIがおかしな髪型をしているように、「そういう世界なんだよね」と納得してしまった。「ガン‐カタなんてありえない」と思って『リベリオン』を見る人はいない。それと同じだ。企画段階で

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    okemos 2012/04/15
    書かれている事は驚くようなものではないのだが、いきなりアシモフやハインラインやディックの名が出てきたのに驚いた。嬉しいので、ブクマです。
  • SFは時代を映す鏡たりえるか/ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』感想 - デマこい!

    世界を変えてしまう作品というものがある。どんなジャンルであれ、創作物は先行作品を踏み台にしながら発展していく。しかし時々、以前の作品から一段飛ばし、二段飛ばしで進んだ作品が登場する。すると、あらゆる作品がその作品と比較して語られるようになり、環境が一変してしまうのだ。 『ニューロマンサー』は、そんなマイルストーン的な作品のひとつだ。この小説が無ければ、映画『マトリックス』も『攻殻機動隊』も誕生しなかった。ジャンルの壁を越えて、様々なクリエイターに影響を与えた大傑作といえよう。 ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF) 作者: ウィリアム・ギブスン,黒丸尚出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1986/07メディア: 文庫購入: 38人 クリック: 760回この商品を含むブログ (290件) を見る 脳とコンピューターを直結できるようになった時代、犯罪の街“千葉シティ”でケイスは自暴自棄な生活

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    okemos 2012/03/26
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