木材の塗装に限ったことではありませんが、塗装を上手に行なうには、塗装の各工程をじゅうぶんに理解しておくことが非常に大切です。 木材塗装の基本工程は、つぎに示すとおり、素地調整・着色・目止め・中塗り・補色・上塗り・みがき仕上げの各工程からなっています。 これらの各工程の特質、要点などにっいて第1エ程の素地調整から順に考えてみましょう。 注:8までは透明仕上げ、9で不透明仕上げに触れます。 塗装がうまくいくかどうかは素地調整の良否に大きく左右されます。 一般に、素地調整の重要性は、だれもが知っていることですが、その割にじゅうぶん管理が行なわれていないことが多いようです。 材面が平らできれいになっていれば、塗装が楽にできるばかりでなく、塗装費が安く、しかも丈夫な塗膜を得ることができます。そのためにも素地調整は時間をおしまずにじゅうぶんに行う必要があります。 この工程の主な作業は、素地研磨で、かん