ほんの一昔前まで、文庫本であれ新聞であれ技術書であれ、少ないページ数にこれでもかと情報を詰め込んでいた。 少ないページ数に多くの情報が載っていたので、1ページにかなりの時間をかけることができていた。ゆっくりと読書を愉しむことができていたのである。 上:J.R.R.トールキン 著/瀬田貞二 訳「指輪物語1 旅の仲間 上」(評論社文庫 1977年発行、写真は1989年6月30日13刷) 下:支倉凍砂 著「狼と香辛料」(メディアワークス 電撃文庫 2006年発行、写真は2008年3月10日第十六版) ご覧のとおり、出版当初の指輪物語はかなり小さな活字を使っている。 文庫本以外にもハードカバーと愛蔵版が出版された。愛蔵版は生憎読んだことがないが、ハードカバーは中学の恩師から貸していただいて読んだことがある。ハードカバーも文庫本同様、活字が小さかった。 でもそんなのお構い無しにガンガン読み進めること