世間はバレンタインデーの話題で持ちきりだ。 ぼくはバレンタインと聴くといつも思い出してしまうある女の子がいる。 今日はその子についてちょっと話してみる。 中二の夏休みが終わった頃、同じクラスのある女の子と仲良くなった。彼女の部活はバスケ部。色白で細身、歯に矯正をしていた。勉強もよくできてクラスで3番目くらいには入っていた気がする。真面目で笑顔が似合う万能タイプの女子中学生。それがぼくの彼女に対する印象だった。 なんで仲良くなったのかはあまり覚えていない。たしか席替えで近くになって、なんてことない会話をしていたら波長があった、そんな感じだったと思う。ある日「メールしようよ」と急に言われてアドレスの書かれたメモ帳の切れ端をもらった。ぼくはメールなんかしたことなかったから、はじめてのメールで家のWindows98のパソコンから同じ内容のメールを8通送ってしまった。メールがちゃんと送信できていない