滋賀県高島市の鴨川河川敷に放置された木材チップから放射性セシウムが検出された問題で、嘉田由紀子知事は13日、県庁で年内に撤去するよう求めた福井正明・高島市長に対し、「トラックに積んで東電に持っていきませんか。クリスマスプレゼントです」と述べた。 木材チップは今年3〜4月、県管理の国有地に幅3.5メートル、長さ約570メートルにわたって無断で放置された。関係者への聴取で、東京電力福島第1原発事故で汚染され、福島県から運ばれてきたとみられることが判明。県は現場でコンクリート遮蔽(しゃへい)する方針を示したが、福井市長は撤去を求め、反発している。 嘉田知事はこの日、涙を流して対応の遅れなどを謝罪した上で、まだ受け入れ先が見つかっていないことを説明。「持って行き場がない。環境問題の原則は排出者責任で、セシウムを出したのは東電だ」として、東電前に運ぶことを持ちかけた。福井市長は「もっと冷静になっ