鳩山由紀夫前首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」の偽装献金事件で、同団体が東京地検特捜部に提出した会計帳簿のコピーを、鳩山氏側から偽装献金の実態調査を依頼された弁護士が保管していたことが分かった。 鳩山氏は国会答弁で「コピーは取らなかった」などと述べ、資金の使途などの説明を先送りする理由としていた。事実に反する答弁が明らかになったことで、開会中の国会審議でも問題になりそうだ。 鳩山氏側の調査に携わった民主党の顧問弁護士などによると、特捜部から昨年9月頃、2004〜08年分の同団体などの会計帳簿や通帳などの任意提出を求められたため、提出前に鳩山氏側の調査などに必要な資料をコピーして保管していたという。