中国国営中央テレビ(CCTV)が今年の旧暦大みそか(1月22日)の夜に放送した国民的人気番組「春節聯歓晩会」で、人気芸能人によるコントが、「日本のお笑い芸人の作品と酷似している」と指摘され盗作疑惑が浮上した。インターネットで大きな話題となっており、議論が過熱するうちに日本のテレビ番組の動画がネットに次々と勝手にアップされた。日本文化を宣伝するきっかけとなったとはいえ、著作権を無視する中国ネットの現状が改めて浮き彫りとなった。(北京 矢板明夫) 「春節聯歓晩会」は日本のNHK紅白歌合戦のような長寿年越し番組で、中国を代表する歌手、ダンサー、マジシャン、お笑い芸人などが出演し、国民の注目度が最も高いテレビ番組の一つだ。今年の番組で話題となったのは郭冬臨氏による「面接試験」と題するコントで、スーパーの店員募集に応募してきた若者を店長が万引犯人と勘違いし、2人の間で会話が展開されるという設定だった