陸上自衛隊第7師団第11普通科連隊(北海道千歳市)の89式装甲戦闘車が2月に恵庭市の北海道大演習場島松地区で行った射撃訓練中、機関銃の弾丸1発を誤って同型車両に発射していたことが17日に分かった。けが人は無く、被弾した車両に火災などは起きなかったが、射撃訓練は中止とした。発射された弾丸の破片が発見回収されたことで同師団は事故を公表せず、恵庭市にも連絡していなかった。 同師団によると、事故は同月20日午前7時35分ごろ、隊員約50人が参加していた訓練中に発生。射撃位置に就く行動の合図を前に、縦に並んで停車中の89式装甲戦闘車4両のうち前から2両目の7.62ミリ機関銃弾1発が何らかの理由で発射され、約5メートル前方の先頭車両後部に当たって軽油を詰めていた燃料携行缶を貫いた。各車両には車長、操縦手、砲手の3人が乗っていた。 射撃訓練は翌日の21日にわたる2日間の予定だったが、事故発生後に中止