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  • 非モテ少女が大人になったら――柴門ふみ『女ともだち』の巻(後編)

    王子様幻想を捨て、夢や幸福は自分で勝ち取るものだ!と気づいた80年代の少女たち。しかし当時、普通の女の子が自分の力をためす場所はほとんどありませんでした。そんな厳しい現実に直面した「その後の姫子たち」を描いた連作短編集が柴門ふみ『女ともだち』です。 「女ともだち」のシリーズを開始したのは一九八三年、今から八年以上前のことです。当時の女性をとり囲む状況は今よりずっと悪かったように思います。職業選択の幅の狭く、(男女雇用均等法も実施されていなかった)社会に参加しようにも多くの困難を抱えていました。 (中略) 昭和史の記録(?)としては、80年代当時の女のジタバタぶりもおもしろいけれども、後に残せる価値があるのは、恋しい人への届かぬ思いであり、すれ違いのため実らなかった恋といった、いつの時代でも誰の身にも起こり得るドラマだけという気がします。 という単行のあとがきにもあるように、雇均法施

  • 「第18回 80年代非モテ少女の逆襲——柴門ふみ『愛して 姫子さん』の巻(前編)」 日刊!ニュースな本棚|Excite エキサイト : ブックス(文学・書評・本のニュース)

    非モテ人間は現代の被差別階級なのか? 異性を発情させるのがそんなに偉いのか? 文学を手がかりに、いっそ、非モテライフをエンジョイする方法を探っていこう! 今回のテキストは、“恋愛教の教祖”が青春時代に描いた非モテ女子高生の赤裸々告白! トレンディドラマ『東京ラブストーリー』の原作者にして数々の恋愛論をものしている“恋愛教の教祖”柴門ふみ。しばしば恋愛至上主義の元凶として目の敵にされることもある彼女ですが、80年代初頭に発表された『愛して 姫子さん』を読めばそうした評価は一変するかもしれません。彼女は非モテ女子の屈を青年誌に叩きつけた、言ってみれば非モテ女子界のチャレンジャーだったのです。 主人公のブスでひねくれている女子高生の姫子。彼女はイケメンのスポーツマンと美女とのカップリングをくやしがるクラスメートたちに、学校における階級制度を説きます。「あたしたち高校生にとっては一クラス=一国

  • 「第6回 監視化社会の本質、あるいはデータベース化する自分探し――鈴木謙介インタビュー其の二」 日刊!ニュースな本棚|Excite エキサイト : ブックス(文学・書評・本のニュース��

    1976年福岡県生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科研究博士課程単位取得退学。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター研究員・助手。専攻は理論社会学。社会学の道具立てを用いたネット社会の分析には定評があり、若き論客として注目を浴びている。著書に『暴走するインターネット』(イーストプレス)、『カーニヴァル化する社会』(講談社現代新書)など。ついでながら宮台真司の弟子としても有名。 公式サイト:SOUL for SALE ――『カーニヴァル化する社会』を読んで、独創的だなと思ったのは、そういったハイテンションな自己啓発と監視社会化という現象を「自我の分裂」という形で結び付けていく議論です。監視社会化というと、どうしても町中に監視カメラがはりめぐらされるようなイメージで考えてしまうんですが、質はそうではないのだと。 鈴木 ええ。一般に監視批判というものは、これまでは権力者による

  • 第5回 ハイテンションな自己啓発って? フリーター・ニート問題の盲点――鈴木謙介インタビュー其の一

    1976年福岡県生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科研究博士課程単位取得退学。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター研究員・助手。専攻は理論社会学。社会学の道具立てを用いたネット社会の分析には定評があり、若き論客として注目を浴びている。著書に『暴走するインターネット』(イーストプレス)、『カーニヴァル化する社会』(講談社現代新書)など。ついでながら宮台真司の弟子としても有名。 公式サイト:SOUL for SALE 4月に『カーニヴァル化する社会』を上梓した鈴木謙介氏。2ちゃんねる、ブログといったネット社会からフリーター、ニート問題まで、縦横無尽に論じる若き知性は現代社会をいかに捉えているか。ハイテンションな自己啓発と監視社会化との関係、宮台真司の「転向」の真相、ネコでもわかる祝祭論、新時代のコミュニティ論などなど、邦初公開のお話をどっさりお届けいたします。 ――わかり

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