◆◆◆ 天才が「スゴい」と認める天才 文武両道と言われる東大野球部メンバーの中でも、医学部生の頭脳は格別だ。特に医師になる医学科は試験や実習が続き、他学部に比べてきわめてハードなカリキュラムが組まれている。そんな彼らはどのようにして東大野球部の練習と勉強を両立させたのだろうか。 前編記事《「東大でも20年間で4人しかいない奇跡」“偏差値77の最難関”東大医学部と東大野球部を両立させたスゴい天才ってどんな人生? 本人に話を聞いた》では、灘高から理科三類に現役合格という、受験競争の王道を歩んだ安原崇哲(2011年卒部)を紹介した。その安原が一目置く医学部の後輩が、紺野大地(2014年卒部・米沢興譲館)である。紺野自身が振り返る。 「僕の高校は数年に一人東大に合格する程度なんですが、高校の野球部の先輩が東大へ進み、しかも東大野球部でキャプテンをしていたこともあって、東大野球部への憧れがありました