ドイツ南部のルードビヒスブルク(Ludwigsburg)で、ヒナゲシの花の蜜を集めるミツバチ(2010年5月29日撮影)。(c)AFP/THOMAS KIENZLE 【4月3日 AFP】市販の殺虫剤がミツバチやマルハナバチに甚大な被害を与えている可能性があるとの英仏の2チームによる研究結果が29日、米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。研究チームは代替策として、ハチたちに害を及ぼさない殺虫剤の研究を呼び掛けている。 2チームは、1990年代以降に世界各地で農薬として用いられているネオニコチノイド系殺虫剤に着目した。ネオニコチノイドは昆虫の中枢神経に作用する薬剤だが、研究によると蜜や花粉にも付着したネオニコチノイドが、ハチに致命的な害を及ぼす危険があるという。 ■マルハナバチは小型化、女王バチも減少 近年、ハチが大量に死亡する謎の現象、蜂群崩壊症候群が数多く発生しているが、殺虫剤