踏んでいるのは、ステップじゃなくてうどんです――。DJが流す音楽に乗りながら、うどんを踏んで食べるイベント「テクノうどん」が6日、東京・南青山のレストランバーで開催された。ズン、ズンと響く重低音に合わせ、大勢の人たちがうどんづくりを楽しんだ。 客にダンスをさせる営業は風俗営業法の規制対象となり、警察は近年、無許可営業のクラブに対する取り締まりを強化している。テクノうどんは「ダンスではなく、うどん踏みなら摘発されないだろう」という皮肉も込めて企画された。 数百人の来場者でごった返す店内。フロアにはブルーシートが敷かれ、靴を脱いだ客たちが、うどん玉の入ったビニールパックの上で体を揺らし、ぴょんぴょん跳びはねていた。 踏み終えたうどん玉を受付に持っていくと番号札を渡され、調理完了後に呼び出される仕組みだ。ゆであがったうどんをすすっていた広告会社勤務の佐藤真代さん(32)は「コシがあっておいしい。