【北京=栗原守】中国の新聞・テレビで連日、米アップルの中国の消費者に対するサービスが悪いと批判する報道が続いている。 問題の発端は、3月15日に放送された中国国営の中央テレビ(CCTV)の消費者保護を訴える番組。番組はアップルの販売店が「無償修理期間中に故障した際は新製品に取り換えるはずなのに、部品交換で対応していた」などと指摘した。 これをきっかけに「中国の消費者だけが差別的な扱いを受けている」という非難の声が広がった。アップルは「中国の法律を順守して、世界の他国と同じ修理規定を提供している」(23日)などと声明を出した。 しかし、中国共産党の機関紙「人民日報」は、25日から「アップルの比類のない傲慢な態度」などと批判する記事を5日連続で掲載。30日には新華社通信が「(アップルは)中国の消費者に心から謝るべきだ」とする、中国消費者協会の指摘を配信した。