イギリスの情報機関で勤務した経験を基に、数々のスパイ小説を発表し、東西冷戦下のドイツを舞台にした世界的なベストセラー「寒い国から帰ってきたスパイ」で知られるイギリスの小説家、ジョン・ル・カレ氏が亡くなりました。89歳でした。 所属事務所などによりますと、ジョン・ル・カレ氏、本名、デービッド・コーンウェル氏は、1931年にイギリスで生まれ、1960年代には対外情報機関「MI6」で勤務し、当時の西ドイツにあったイギリス大使館を拠点に情報活動を行いました。 その経験を基に、在職中から本名を隠して作家としてデビューし、1963年に発表した東西冷戦下のドイツを舞台にした小説「寒い国から帰ってきたスパイ」が世界的なベストセラーになりました。 情報機関を辞めた後も、次々とスパイ小説を発表し、多くの作品が映画やテレビドラマの原作となりました。 日本では、アフリカを舞台に、イギリスの外交官が製薬会社の陰謀を