新日鉄住金鹿島製鉄所(茨城県鹿嶋市)は5日、工場内で鋼板コイルの下に敷くゴム製シートの一部から微量の放射線を検出したと発表した。経済産業省や原子力規制委員会に報告するとともに、ゴム製シートの周辺を立ち入り禁止にした。 同社によると、放射線が検出されたシートは、自動車のボディーなどの薄板を作る工場でコイルが転がらないように下に敷くもの。縦100センチ、横80センチ、厚さは2~9センチ。工場にある33枚のシートの表面から毎時3~5マイクロシーベルトの放射線が検出された。1メートル離れると毎時0・6マイクロシーベルトで人体に影響はない程度という。 山口県光市にあるグループ会社で同種のシートを廃棄処分する際、毎時3・3~4・9マイクロシーベルトを検出。3日に連絡を受け、鹿島製鉄所の工場にあるシートを調べたところ、4日午後に放射線が検出されたという。同社は「放射性物質の種類は不明で、経緯もわかってい