私はつい最近久し振りに国の役人を面罵した。場所は外務省の大臣室で、横にいた外務大臣をも強くたしなめた。「きさまは一体どこの役人だ!」と怒鳴ったら、怒鳴られた梅本和義北米局長はしゃあしゃあと、「日本の役人でございます」と答えたものだった。 昔、日中国交回復に際して、両国間の実務協定の交渉で日本の国益を守ろうと頑(かたく)なな抵抗を示した日本の外務官僚を相手の当事者の周恩来は「官匪(かんぴ)」と呼んで非難したが、それとは全く逆の意味で、この役人はまさに「官匪」と呼ばれるべきものでしかない。 ことは首都東京の中にアメリカが依然として保持しつづけている、日本で最長級の滑走路を持ちながらほとんど使われていない横田の空軍基地を、せめて軍民共同使用にこぎつけようと努力してきている都の姿勢を国交省や防衛省、そして外務省も及び腰ながら協力してきていたのに、解決のための活路としてまず今日需要の多いビジネスジェ