ハクチョウやオオタカなど100種類超の鳥が飛来していた中国北部・内モンゴル高原の「チャガンノール国家湿地公園」。11月上旬、記者が高橋五郎・愛知大国際中国学研究センター所長(中国農業)の調査に同行して現地を訪れると、湖底は干上がり、鳥の姿は確認できなかった。「鳥の楽園」はなぜ消えたのか。(チャガンノール=益満雄一郎) 公園は北京から北西へおよそ300キロ、内モンゴル自治区と河北省の境界にある。標高は約1300メートル。中心にあるのは、塩湖チャガンノールだ。モンゴル語で「白色の湖」を意味する。 北京でチャーターした四輪駆動車で現地に向かった高橋所長と記者は、GPS機能がついたスマートフォンの地図アプリを頼りに湖を捜したが、いっこうに見つからない。気がつくと、私たちは地図に表示されている湖の中を走っていた。 「湖がなくなっている」 高橋所長が声をあげる。湖底…
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