「女の子らしく走って」と誰かに指示されたら、あなたはどう体を動かすだろうか。そもそも「女の子らしく」何かをするとは―? 米国に本社を置く世界最大の消費財メーカー「P&G」が、そんな問題提起をするCMを作った。2015年、全米に中継されたナショナル・フットボール・リーグ優勝決定戦、スーパーボウルのハーフタイムショーで放映され、注目を集めた。 映像では、人種や性別の異なる人々が、「女の子らしく走って」「女の子らしくけんかして」「女の子らしく投げて」と指示される。若い女性は「髪の乱れを気にして内股で走る」演技を、男性はふざけて笑いながら戦うポーズをとった。少年は「ボールを投げたが、すぐに落ちた」様子をパントマイムで表現した。 だが、同じ指示に、少女たちはまったく違う行動をしてみせた。全員が全力で走り、戦い、ボールを投げたのだ。「あなたにとって女の子らしく走るってどういう意味?」と尋ねられたある少
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