「統一教会にメッセージを送っている動画を見て、繋がりがあると思った」 暗殺の動機をそう供述している山上徹也容疑者。統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と安倍晋三氏には、本当に「繋がり」があるのか――。 統一教会関係者が言う。 「統一教会は古くから保守政治家との関係が近かったのは事実です。その基盤は、1968年に創始者・文鮮明氏が設立した、反共産主義を掲げる政治団体『国際勝共連合』。“戦後のフィクサー”笹川良一氏が名誉会長に就き、笹川氏との交友で知られた岸信介元首相も勝共連合の設立に尽力したとされています」 創始者の文鮮明氏(故人) その後も岸氏は、勝共連合が活動資金の大半を出した「スパイ防止法制定促進国民会議」とタッグを組み、スパイ防止法案の成立を目指すなど緊密な関係を続けてきた。実際、韓国の統一教会本部が94年に刊行した『写真で見る統一教会40年史』には、文氏と岸氏が笑顔で握手する写真も