2010年、アップルが最初のiPadを投入する際、当時のスティーブ・ジョブズCEOは、マイクロソフトのWindowsが席巻していた低価格なウェブブラウジング端末「ネットブック」への"返歌"だとプレゼンテーションした。 つまり、多様なアプリケーションがクラウドにあふれ、より低価格でシンプルなインターネット端末が求められていることは確かだが、単に性能が低いだけのパソコンではダメだと断じてみせた。その後、iPadが新しい商品カテゴリを築き、ネットブックが衰退したことを考えれば、アップルの判断は正しかったことになる。 しかし、一方でアップルは、iPadの適応領域を広げることには失敗した。iLifeやiWorkをiPadに移植し、よりクリエイティブな(パソコンに近い)アプリケーションも、タッチパネルでシンプルに使いこなせるように提案してきたが、パソコンとの距離を埋められるほど両者の距離は近づいていな
【サイボウズ式編集部より】この「ブロガーズ・コラム」は、サイボウズの外部から招いた著名ブロガーによるチームワークコラムです。今回は日野瑛太郎さんによる「できない」ことを「できない」と言う責任について。 仕事をしていると、たまに上司やクライアントから「無茶な要求」をつきつけられることがあります。どう考えても作成に数日かかる資料を明日の昼の会議までに作ってくれと言われたり、工数を考えると到底間に合わない開発スケジュールに同意することを迫られたり、普通のやり方では実現できそうにないことを「やってくれ」と言われてしまうことは会社員をしていると残念ながらよくあることです。 ここできっぱりと「できません」と答えられるならいいのですが、必ずしもそういう人ばかりではないと思います。「上司の命令にはどんな場合でもYESというのが社会人だ」といった間違った常識にとらわれて何も考えずに「やります」と答えてしまっ
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