第24回:バベルの学校フランスの学校には、「適応クラス」という学級があるという。北アフリカや東欧から、フランスには年間3万人から4万人もの移民たちの子供がやってくる。フランス語がしゃべれない子供たちのために、フランス語の集中トレーニングをしながら教育をしていくためのクラスで、フランス全土に840校が設置されているとか。 フランスの適応学校の1年間を追ったドキュメンタリーこの映画は、パリ10区にある適応クラスの1年を追いかけたものだ。女性のジュリー・ベルトゥチェリ監督は自転車でも通えるぐらいの近所に住んでいて、カメラを担いで毎週のようにこの適応クラスに通い、子供たちの仲間に入るようにして撮影を続けてきたという。だからどの子も表情はとても自然で、時にはワガママを言って泣き、時には心から笑ったり喜びあったりする表情やしぐさが自然に描かれていて、本当にかわいく好感が持てる。 子供たちが移民してきた
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