ISAとは、Individual Savings Accountの略で、「一定額の貯蓄に対する税金を免除する」制度のことである。発祥の地イギリスでは「アイサ」と発音され、預金も制度の対象になるが、2014年1月に開始予定の日本版ISAは当面、上場株式、および株式投資信託が対象になるようだ。 つまり日本版ISAは、簡単に言えば証券優遇税制のこと。国内の銀行や証券会社で1人1口座に限り開設可能である。 すでに一部の運用会社、金融機関は、日本版ISAを周知徹底させるため、セミナーや専用サイトの構築を進めている。日本版ISAという言葉を耳にする機会は今後、増えるだろう。 現在、株式の売買益および配当金に対する課税率は、復興特別所得税を上乗せして10.147%という軽減税率が適用されている。これが来年1月以降、本則の20.315%に戻る。証券優遇税制が誕生してから15年。軽減税率に慣れた多くの投資家