東京電力は19日、炉心溶融事故を起こした福島第一原発2号機の原子炉圧力容器の底についた温度計が壊れて測定できなくなったと発表した。もう一つある温度計で監視しているという。東電は、誤操作による故障とみている。 壊れたのが見つかったのは18日午後6時ごろ。事故後に新しくつけた温度計が壊れた。点検の際に想定以上に電圧をかけ、壊したという。現在、事故前からついている別の温度計で監視している。これも壊れると、温度が測れなくなる。 壊れた温度計は、圧力容器の底にある溶けた燃料が再臨界しないか、冷温停止状態が維持できているかを常時監視している。公表が遅れたことについて、東電は「温度が測れる状態か評価するのに時間がかかったため」と説明している。