原子力規制委員会は7日、東京電力福島第一原発事故による原発周辺への影響について、事故32カ月後(2013年11月)に航空機で調べた最新の放射線量地図を公表した。80キロ圏外を含む広域の空間線量では、事故後15カ月(12年6月)の時点と比べると、毎時0・2マイクロシーベルトを超える地域の面積は3割ほど減少した。 今回は福島県のほか、宮城県、岩手県南部、山形県東部、茨城県、群馬県、栃木県、千葉県北部、埼玉県東部の広域で、地表1メートルの高さでの空間線量を出した。規制委は減少した要因を、時間がたつことで放射能が減る自然減衰と分析している。(川田俊男)