よくポーカーの世界は日進月歩だと言われている。10年前に通用したプレーは、今日のトッププレーヤーには通用しないだろうと。あるいは、情報環境の整備にともなって、一定レベルまでの到達スピードは速いが、そこから先が大変だという意味で「高速道路を走りきった後は大渋滞」という表現が使われることもある。いずれにせよ、ポーカーは今なお進化を続けていて、トッププロであっても新しい潮流から取り残されれば淘汰されてしまう。日本人初のブレスレットホルダーとなった木原直哉さんにとっても、もちろん例外ではない。 最前線の戦いにおいて、トッププレーヤーがなにを考え、どうプレーを適応させているのか。その考えている姿の一端に触れてみたいとの思いから、木原さんにインタビューをお願いした。日本の“ポーカー親善大使”として初心者やポーカー経験のない層にポーカーの魅力を語っている普段の木原さんとは一味違った話を引き出せるよう努め