明治安田J1・2nd第6節をすでに消化しているため、鳥栖は週末の第7節山形戦に向けて準備を進めている。山形が鹿島から高崎寛之、G大阪から小椋祥平を獲得し、補強しただけに厳しい戦いになるのは間違いないだろう。 そんな中、補強した小椋との対戦を楽しみにしているのが谷口博之だ。横浜FMで11年から2年間、共にプレーした小椋を「良いボランチだとずっと思っている」と絶賛する。「G大阪ではヤットさん(遠藤保仁)や今野(泰幸)さんとのポジション争いもあって難しかったのかもしれないけど良い選手なのは間違いない。彼はボールを奪うことに長けているし、山形もボールを奪うことを意識しているチームなのですぐにフィットすると思う」と山形への順応に太鼓判を押していた。 すぐにフィットされると鳥栖にとっては厄介なことこの上なしなのだが谷口は「対戦するのが楽しみ」とピッチ上での再会を心待ちにしている様子だった。

開幕戦(新潟/2○1)で先発出場し、同点弾となる豊田陽平のPKシーンを演出するなど勝利に貢献した谷口博之。「内容は全然、納得できないけど個人的な球際の寄せは去年より良くなってきている」と一定の手応えも得たようだ。 そんな谷口だが今季から導入されたトラッキングシステムでのデータによると開幕戦での走行距離は9.95㎞ながらスプリント回数(時速24㎞以上のランニング)が何と2回。この試合で先発したフィールドプレーヤーの中で最少の数字となった。そのことについて本人に尋ねてみると「おかしくない？(笑)ちゃんと調べてみてくださいよ」と記者へ再調査を要求していた。スプリント回数は少なくとも約10ｋｍ走っているあたりは決して動きが少なかったわけでもないのだろう。一所懸命に走っても時速24㎞に達しない説も浮上しているが谷口の場合、データに表れにくい選手のような気もしてくる。データが積み重なってくる今後に注目

8日、全選手が参加して『ファン感謝デー』が開催された。チームはまだ天皇杯を残しているため、例年に比べると控えめではあったが、選手たちの体を張った出し物は、集まったファン約700人を大いに楽しませた。 中でも後藤優介と松本昌也のコスプレ姿によるダンスには、観客のみならずチームメートもテンション上昇。松本のアリス姿のクオリティの高さは、男性サポーターをも釘付けにした。日本のファン感謝デー初参加のロドリゴ・マンシャも、松本をロックオンしてスマートフォンで動画を録り続けていたのが目撃されている。 そのキレのいい動きの秘密を松本に訊ねると、JFAアカデミー時代のダンス大会などで培ったものだという。「でも女装は初めて。衣装がキツかったけど無理矢理着たら胸のあたりが裂けて、ガムテープで補修したのをエプロンで隠してました」と頬を赤らめた。

コカ・コーラ Jリーグ 月間MVP 10月度受賞選手（J1） ■榎本哲也（GK／横浜F・マリノス） 「前線からボールを追いかけてくれるFWやMFにも感謝」 10月に開催された3試合すべてにフル出場し、いずれも無失点に抑え、「堅守マリノス」の立役者となった。特に第29節のサンフレッチェ広島との首位攻防戦では、立ち上がりからファインセーブを連発し相手の得点を阻止し、チームの首位返り咲きに貢献した。 ――10月の月間MVP受賞おめでとうございます。10月のリーグ戦は2勝1分という成績で、いずれの試合も無失点で終えました。 「MVPに選ばれたことに驚いています。でも素直にうれしいですね。個人にこういった賞はチームあってのこと。特に守備の選手はそうだと思います。失点ゼロはGKだけでは達成できない。ディフェンス陣はもちろん、前線からボールを追いかけてくれるFWやMFにも感謝したいです」 ――首位攻防戦

奥野僚右監督が11月13日に誕生日を迎え、選手たちから盛大に水を浴びた。昨年は最終節が11月11日。プレーオフを逃したことでそこから4連休に入っていたため誕生日を祝うタイミングがなかったが、今年はシーズン中、しかもまだ昇格の可能性を残していることで水をかけられ、鈴木翼などからバースデーソングのプレゼントもあった。あっさりとつかまったのは、「追いかけてくるから。逃げるのは体力的に無理」ということらしい。 そんななか、「僕は水かけてない。指示しただけ」と話していたのは堀之内聖。「仕掛けにいったら僕もかけられるので。何回も見て思った。しかも（自分の誕生日で）先月かけられたばっかだし」と試合同様、こちらの状況判断とリスク管理も万全だった。 山形の選手名鑑（クラブ公式サイト）

第30節・横浜FM戦で56分から出場した後藤優介（写真上）と、69分から出場した松本昌也（写真下）。毎日連れ立って練習場へ行き帰りする20歳と18歳のコンビは、試合前からそろって出場を楽しみにしていた。 ネットで中村俊輔のプレー動画を見て「19歳のころからあんなにすごかったんですね」とあらためて驚いた後藤は試合後、「動きを読もうとしても逆を突かれる。重心移動もほかの選手と全然違う」とお手上げ状態。松本も「本当に相手をよく見ている。突破するのかパスを出すのかの判断も早くて的確だった」と舌を巻く。 後藤は中澤佑二のラインコントロールについても「細やかだった。得意のウラ抜けを狙ってもちゃんとついてくる」と圧倒された様子で、「でも大分も4バックにしてからこまめにラインを上下するようになったので、練習してレベルアップしたい」と語る。「このマッチアップの経験を生かしたい」という松本とともに、さらなる成

日本サッカー協会は10日、2016年のリオデジャネイロ五輪を目指すU-21日本代表の監督に、仙台の手倉森誠監督が就任することを発表。また、今季をもって仙台の監督を退任することもあわせて発表された。 手倉森監督は白幡洋一・株式会社ベガルタ仙台代表取締役社長とともに仙台市内のクラブハウスで会見した。ここ数週間は報道陣が少なかったが、この日は会見場を埋めるほどの報道陣が集まり、関心の高さをうかがわせた。 まずは白幡社長から、10月上旬に日本サッカー協会から正式なオファーがあったという経緯を説明。「シーズン途中のことなので悩み、常勤の役員とも相談した」うえで、本人のチャレンジする意欲を汲み、「クラブとしても光栄なこと」として送り出すこととした。 なお、白幡社長は後述の質疑応答の場で手倉森監督が複数年契約だったことを明かし、後任については現在までに同監督が培ってきたものを「発展させられるような人物を

Jリーグは17日、2015年シーズン以降のJ1リーグ戦大会方式を変更することを発表した。 11日にJ1・J2合同実行委員会で決議されたものがこの日の理事会でも同様に審議され、全会一致での決定という結果に落ち着いた。これにより、再来年度より「18クラブによる2ステージ制および、スーパーステージとチャンピオンシップ」で開催されることが正式に決まった。 理事会は、当初の予定よりも約1時間長引いた。これは「意見の違う理事もいて、来年度以降の広告収入における厳しい状況、その金額を共有した。J2への降格について（のレギュレーションを）工夫するという意見もあった」（中野幸夫専務理事）というのが理由。最終的には「熱意あるサポーターや、選手、監督、コーチについても経緯や説明をしていくこと」を条件に決議されたという。この日は、大会方式変更の決議がなされたまでにとどまり、それ以外の詳細決定については次回の理事会

第21節・栃木戦で、ついに福村貴幸にJリーグ初ゴールが生まれた。攻撃参加から放たれるシュートに加え、昨シーズンからはFKのキッカーも任されるなど、着実に初得点へ近づいていたのだが、なかなか歓喜の瞬間は訪れず。一度は福村のゴールと場内でアナウンスされながら、後に修正が入って取り消された試合も過去にはあった。 栃木戦では「電光掲示板が見えたので（自分のゴールだと）分かった。キックはイメージどおり。誰かに触ればと思ったけど、いい形でゴールに行ってくれた」と納得のゴールだった様子。だが、得点直後にはチームメートから「あれも修正やろ!（笑）」と言われ、田森大己は両手で作ったバツマークを高々と掲げて、福村のゴールではないことをアピールしていた。 相手選手の頭に当たっていたこともあって、取材陣からも「また修正が入るのでは…」と心配の声があったが、今回は無事に認められ、通算77試合目にしてうれしい初ゴール