コロニー・キャピタルの創業者で、同社の会長兼最高経営責任者(CEO)を務める資産家のトーマス・バラック氏は、米国の商業用不動産ローン担保証券(CMBS)価格のさらなる急落を防ぐため、マージンコール(証拠金請求)のモラトリアム(支払い猶予)と連邦準備制度による介入の必要性を訴えた。 バラック氏は、オンラインプラットフォーム「ミディアム」に掲載した報告書で、「わが国の銀行セクターからの緊急の協力と支援を米国は必要としている」と指摘し、JPモルガン・チェースとウェルズ・ファーゴなどの金融機関は、CMBS投資家に資金供与したレポ取引に関係する請求を猶予することで、市場の下降に歯止めをかけることができるとの考えを明らかにした。 同氏は保険会社や資産運用会社、年金基金、銀行自体も保有する数兆ドル相当のCMBSが危険にさらされているとした上で、CMBSの投資会社が救済を受ければ、ホテルや小売業者、モール