アフリカで象牙やサイの角を狙った密猟が深刻だ。ワシントン条約で国際取引は禁じられているが、アジアの富裕層の間では富の象徴として需要が高く、闇市場で高値で売買される。その結果、アフリカの貧困層が密猟に手を染め、命を落とすケースもある。密猟防止には消費者側の意識改革が不可欠。一方で、現地の生活支援のため、一定の管理下で猟と取引の解禁を求める声も上がっている。 (ロンドン、沢田千秋) 今年四月、南アフリカのクルーガー国立公園で、サイを密猟しようと侵入した地元の男性がゾウに踏まれて死亡。遺体はライオンの群れに食われ、頭蓋骨とズボンしか残らなかった。「公園での密猟は増えており、予断を許さない状況で、軍や警察も警備を強化している」と、同公園の報道担当アイザック・ファーラ氏は話す。
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