2016年5月11日、博多駅周辺にて「チルドさんを囲む会」が、しめやかに執り行われた。当日は天候にも恵まれ、列席した参加者は、それぞれの抱える想いを胸に、涙と共にチルドさんを見送った。 本日はその模様をフェイクなしでお届けする。一部の内容に過激な描写が含まれるが、アドセンスポリシーに抵触しない範囲内で、忠実に再現することをお約束する。 寝坊するチルドさん 前日の夜更かしが祟り、鉛のように横たえた身体を、床から引き剥がすように目覚めたチルドさんは、時計の針を見て、再び深い眠りに落ちた。 今日が「チルドさんを囲む会」であることは承知していたのだが、なあに、まだ時間はあるさ、という甘い認識が先に立ったのである。それがチルドさんの通常運転であった。 しかし、次に目覚めたときは、もうすでに日は高く登り、曇った空は今にも泣き出しそうに、濃厚な遅刻の予感を身にまとっていた。 僕は果たして、遅刻せずに出か