アメリカの映画界には「ブラックリスト」がある。とは言っても、業界における好ましからざる人物の名前を列挙したものではない。まだ映画化されていない脚本がリストアップされたものだ。すぐれた脚本や脚本家を、効率良く発掘するために考えられたシステムだが、仕組みは次のようなものだ。 有名無名を問わず脚本家は、月額利用料を払ってユーザー登録する。そして、自らが執筆した脚本を、さらにオプション料金を払ってウェブサイトに公開する。サイトは限られた映画関係者だけが見られるようになっており、そのなかで興味がある作品があれば、直接、脚本家と交渉にあたる。 1992年公開の映画に、ハリウッドのプロデューサーを主人公にした「ザ・プレイヤー」という作品がある。そのなかでデスクに堆く積まれた脚本のシーンが登場するが、まさにそれをウェブサイトに置き換えたのが、この2005年に設立された「ブラックリスト」だ。 「ブラックリス
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