行政刷新会議が11月20日~23日の4日間をかけて行った「提言型政策仕分け」に、民間評価者(いわゆる「仕分け人」)として参加した。筆者としては昨年秋の「事業仕分け」(市町村の予算)、3月に行われた「政策仕分け」(医薬品のネット販売など)、10月に行われた「独立行政法人仕分け」に続いて、4度目であった。時間は取られるが、企業経営者としての知見を生かして政策決定に多少なりとも関与するのも企業の大切な社会的責任であると考え、業務との兼ね合いで時間が許す限り参加するようにしている。 お茶の間を賑わせた最初の「事業仕分け」から2年。当初の新鮮味も失せ、今回の仕分けに対してはやる前からネガティブな論調が少なくなかった。 各種メディアを通じて聞かれた批判的な意見としては、以下のものがある: 1. そもそも本当に大切な事業を対象としていないではないか 2. 提言には法的拘束力がないから意味がない 3. ま